令和元年6月所信表明

更新日:2023年10月31日

 

 令和元年6月6日に開会した大阪狭山市議会定例会6月定例月議会で述べた所信表明の全文です。

 

所信表明の全文

 

それでは、令和元年(2019年)招集大阪狭山市議会定例会6月定例月議会の再開にあたりまして、私の市長2期目の所信を申し述べ、市民並びに市議会の皆さまのご理解とご協力をいただきたいと存じます。

本年4月21日に執行されました大阪狭山市長選挙におきましては、市民の皆さまからの多大なる温かいご支援・ご支持を賜り、引き続き、市政の舵取りをさせていただくことになりました。誠にありがとうございます。

このことは、これまでの4年間、私が掲げる「生涯 住み続けたいまち 大阪狭山市」をめざした取組みが、一定評価をいただけたものと、大変嬉しく、また、有難く感じているところでございます。しかし、その反面、2期目の負託をいただいたことにつきましては、果たすべき責任の重さと使命の大きさに、改めて身の引き締まる思いでございます。これまでの4年間に対する評価、批判を真摯に受け止め、市民の皆さまの大きな期待と信頼に、誠実かつ着実にお応えできるよう、大阪狭山市の発展のために、決意を新たにして、粉骨砕身の覚悟で邁進していく所存でございます。

さて、市長に初当選させていただきました4年前の所信表明を振り返りますと、元総務大臣であります増田寛也さんが座長である「日本創成会議」が発表したこれからの日本の将来の人口推計の数値のことを取り上げました。本市の場合、2040年には約4万7千人と約1万人も減少する見込みであり、少子高齢化のさらなる進展により高齢者の割合が増え、子どもの割合が減ってくる見込みの中で、いかにして若い世代の方々に大阪狭山市へ移り住んでもらうか、定住してもらうか、そのためにいかにして本市の都市魅力、定住魅力を高めていくかが、これからのまちづくりを進めていくうえで大きな鍵になると申し上げました。

また、私は、これまでの大阪狭山市、その前の狭山町の時代から受け継がれてきたまちの優れたDNAを継承していくことをお約束いたしました。それは、住みやすさ、暮らしやすさであり、この点を追求していくことで、「生涯 住み続けたいまち 大阪狭山市」をめざすことを基本目標として掲げ、その基本目標を実現するために『生活安心』、『住みやすさ』、『将来への責任』の3つの政策課題を柱に、行政各分野にわたる諸施策及び事業を進めてまいりました。

なかでも、1期目の4年間におきましては、子育て支援施策に特に注力してきたことが功を奏し、結果として、現時点においては本市の人口が「日本創成会議」の人口推計のとおりに減少に転じることなく微増傾向となっていることが、まさに、住みやすさ、暮らしやすさを追求した成果のひとつであると考えております。

しかしながら、私が掲げる「生涯住み続けたいまち 大阪狭山市」の実現は、まだまだ道半ばであり、これからもさらに着実に、大阪狭山市らしいまちづくりを、志を高く推進していく必要があると考えております。

そこで、私は、2期目の市政運営につきましても、「生涯住み続けたいまち 大阪狭山市」を基本目標に掲げ、この基本目標を実現するために、第一点目として『生活安心』を最優先の政策課題として、「子育て」、「医療介護」のさらなる充実に努めてまいります。

次に、第二点目として『住みやすさ』を追求し、「教育文化」、「都市整備」、「防災防犯」のさらなる充実に努めてまいります。

さらに、第三点目として『将来への責任』を果たすため、「財政健全化」、将来世代に負担を先送りしない「行財政改革」にさらに取り組んでまいる所存でございます。

まず、第一点目の『生活安心』における「子育て」の分野につきましては、これまで、子育て支援・世代間交流センター「UPっぷ」の開設、子育て情報アプリ「さやまっ子」による情報発信の開始、育児パッケージの配布、産婦健康診査、多胎妊婦検診追加助成、産後ケアの実施、既存保育所の定員拡大及び民間保育園の新設、市立幼稚園の3歳児保育の導入など、「次世代を担う子どもたちが心豊かに成長できる安心のまちづくり」の取組みを進めてまいりました。

2期目におきましては、子育て先進都市をめざし、妊娠期から就学前にかけての子どもやその家族を支援する体制のさらなる充実、幼児教育・保育の無償化に伴い、待機児童の解消に向けた受け入れ態勢の充実強化、乳幼児健診時における聴覚検査の導入、乳幼児期からのアレルギー対応への支援の充実、子育て情報アプリの充実など、さらなる取組みを進めてまいります。

次に「医療・介護」の分野につきましては、これまで、地域包括ケアシステムにおける介護情報連携ネットワークの構築、近畿大学病院移転再編後における地域医療機能の確保に関する基本協定書の締結、福祉タクシー利用料金の助成、循環バスの新車両導入、いきいき百歳体操の推進など、「子どもからお年寄りまでだれもがいきいきと暮らせる優しさのあるまちづくり」の取組みを進めてまいりました。

2期目におきましては、近畿大学病院等の移転後の医療機能の確保、地域包括支援センターの狭山ニュータウン地区への新設、認知症患者向けの支援制度の充実、健康で幸せな長寿社会の実現などに向けて、さらなる取組みを進めてまいります。

次に、第二点目の『住みやすさ』における「教育文化」の分野につきましては、これまで、防災拠点である小中学校の屋内運動場及び普通教室の無線LANの整備、5歳児への英語教育と全中学生対象のスコア型英語検定の実施、全小学校普通教室への空調設置と幼稚園のトイレ改修など、「子どもたちの健やかな育ちを地域一体となって応援するまちづくり」の取組みを進めてまいりました。

2期目におきましては、プログラミング教育に向けた学校施設におけるICT環境の整備、学校図書館の充実、放課後児童会における待機児童の解消、文化施設・スポーツ施設の改修、市民ふれあいの里の再整備など、さらなる取組みを進めてまいります。

次に、「都市整備」の分野につきましては、これまで、交差点のカラー化など子どもやお年寄り目線での道路整備、狭山池公園など都市公園の充実、狭山ニュータウン地区活性化指針策定委員会の開催及び指針の策定など、「生活者の目線で快適に暮らすことができる安らぎのあるまちづくり」を進めてまいりました。

2期目におきましては、空き家対策などまちの活性化の推進、遊べる公園・憩える公園づくり、狭山池を中心とした新たな水と緑のネットワークの創出、市内循環バスルートの見直し、地域の観光資源を活かしたまちの魅力情報の発信など、さらなる取組みを進めてまいります。

次に、「防災防犯」の分野につきましては、これまで、防災備蓄倉庫の新設、防犯灯・街頭防犯カメラ設置補助、防災士の資格取得に向けた支援など、「市民生活の安全・安心を確保するまちづくり」の取組みを進めてまいりました。

2期目におきましては、街頭防犯カメラの増設、災害に強い「まち」「ひと」づくり、防災行政無線戸別受信機の無償貸与、防災マップの作成及び配布、学校への非常食備蓄セットの配布など、さらなる取組みを進めてまいります。

最後に、第三点目の『将来への責任』における「財政健全化・行財政改革」につきましては、これまで、財政規律を堅持した健全化の推進、消防事務の連携に向けた協議、水道事業に関する大阪広域水道企業団との統合に向けた検討、協議に関する覚書締結など、「将来への責任として次世代に負担を先送りしないまちづくり」の取組みを進めてまいりました。

2期目におきましては、消防体制の広域化の推進、大阪広域水道企業団との統合に向けた協議・検討の推進、財政規律の堅持と健全化の推進、農商工業者の育成、新たなまちづくりの担い手の養成、副市長の二人制や引き続き特別職の報酬等のカットなど、さらなる取組みを進めてまいります。

本日、ここに私の市長としての所信表明で申し上げました数多くの施策を実現していくためには、これまで以上に市民の皆さまのご意見に真摯に耳を傾け、対話や会話を通じて『生の声』を丁寧にお聴きしながら市民ニーズを適確に把握するとともに、職員の英知を結集して、優先順位を見極めながら市政運営に取り組んでまいる所存でございます。そして、「大阪狭山市にしかない」、「大阪狭山市だからできる」新たな魅力、大阪狭山市の未来を市民の皆さまと一緒になって創っていきたいと思います。

さらに、これから10年先、20年先を見据えて、今、何をしないといけないのかを考え、市民の皆さまの思いを一つひとつカタチにしていくことで、「人と地域が輝き、未来につながるまちづくり」を推し進めてまいりたいと考えております。

最後になりますが、市民の皆さま並びに市議会の皆さまのより一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げまして、2期目を迎えるにあたりましての所信表明といたします。

 

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