SDGs~身近なことからみんなで取り組もう!~
市は、第五次総合計画に掲げる市の将来像「水・ひと・まちが輝きみんなの笑顔を未来へつなぐまち」を合言葉に、様々な取り組みを推進しています。総合計画では、「誰もが居場所や役割を持つことができるすべての人にやさしいまちづくり」を基本理念として掲げ、SDGsの目標(ゴール)を関連付けています。
行政をはじめ、市民や事業者がそれぞれの立場で力を合わせ、総合計画の各取組みを推進することが、SDGsの目標(ゴール)達成につながります。
SDGsとは
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、エス・ディー・ジーズと読みます。2015年に国連サミットで採択された国際社会共通の目標で、17の目標(ゴール)と、それらを達成するための169の具体的な目標(ターゲット)で構成されています。2030年までの長期的な開発指針として、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会をめざしています。
さて、1から17までのゴールの紹介と、私たちができることを見ていきましょう。
SDGs1 貧困をなくそう
世界中のあらゆる貧困を終わらせることが目標ですが、目標年次である2030年時点での世界の貧困率の見込みは7%に留まり、目標の達成は難しい状況です。また、新型コロナウィルス感染症の影響により、極度の貧困がこの数十年で初めて増加しています。
私たちにできること
寄附やフェアトレード製品を購入する
- 貧困問題の解決に取り組んでいる支援団体に寄付する
- フェアトレード製品を購入する
(注釈)フェアトレードとは、発展途上国の製品を適正な価格で購入することにより、立場の弱い発展途上国の生活改善と自立をめざす運動です。
SDGs2 飢餓をゼロに

飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する
世界では、出産年齢にある女性の約3人に1人が貧血を患っていて、その一因に栄養欠乏症が挙げられます。また、新型コロナウィルス感染症の世界的な大流行は、世界の飢餓を悪化させています。
私たちにできること
食品ロスをなくす
買い物時に、買いすぎに注意したり、消費・賞味期限をこまめに確認し、残さず食べきる。
(注釈)「食品ロス」とは、食べ残しや消費・賞味期限切れで捨てられる食べもののこと。食品ロスが多いと、結果的に食料が行き届かず、食料不足となる国や地域が生まれてしまいます。
SDGs3 すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
新型コロナウィルス感染症の影響により、世界的に見て、妊産婦や子どもなどを対象とした保健分野の取り組みが停滞し、平均寿命が短くなりつつあると言われています。だれもが保健サービスを受けられ、薬やワクチンを入手できるようにすることが必要です。
私たちにできること
運動と定期的な健康診断の受診を
コロナ禍で外出を控え、体を動かす機会が減った人も多いと思います。感染対策は引き続き必要ですが、軽いウォーキングやサイクリングなどで、日ごろ固まった体をほぐしてみませんか。 また、定期的に健康診断を受けることで、自分の体の変化に気づけるよう心がけましょう。
SDGs4 質の高い教育をみんなに

すべての人々に包括的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
世界の約半分の幼児たち(3~5歳)は、幼児教育を受けることができていません。その数は少なくとも1億7,500万人と言われています。子どもたちをはじめ、世代・性別z問わずだれもが学べる機会の確保が必要です。
私たちにできること
いつでもどこでも、学べる場所を
UPっぷ2階の「まちライブラリー」には、寄贈者のメッセージ付きの本が集まっていて、「みんなで育てるまちの図書館」になっています。誰かに読んでほしい本の寄贈をお待ちしています。 また、市の図書館をはじめ、堺市や南河内地域を含む府内13市町村の図書館や電子図書館を利用でき、学びの場が広がっています。ぜひ利用してください。
SDGs5 ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
(注釈)「エンパワーメント」とは、夢や希望を持ち、生きる力が沸き上がること
7月10日に行われた第26回参議院議員選挙では、125人の当選者のうち、女性は35人で過去最多となり、当選者に占める比率も過去最高を更新しました。一方、女性が家事や育児、介護に費やす時間は男性の約2.5倍といわれていて、コロナ過においては、女性の負担がより増加しています。
私たちにできること
家事や育児を平等に負担しよう
「家事や育児は女性」、「男性は仕事」という固定観念が、いまだに残っていませんか。全国的に男性の育児休暇取得の促進の動きがあるなか、性別に関係なく平等に家事や育児を分担し、互いに助け合うことが、ジェンダー平等を実現するための第一歩です。
SDGs6 安全な水とトイレを世界中に

すべての人々に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する
世界では、数十億人が依然として安全な飲料水と衛生的な施設を利用できない状況に置かれています。 2030年までに、日常的に水(飲料水や生活水)を確保するめどが立っていない国は、129か国といわれていて、取り組みを一層加速させる必要があります。
私たちにできること
水を出しっぱなしにしないように
地球温暖化などの気候変動により、これからますます水不足が予想されます。その対策として、毎日の「節水」があります。水道の蛇口をこまめに止め、「歯磨き中は水をコップに入れて、水を出しっぱなしにしない」、「シャンプーや体を洗うときは、シャワーを出しっぱなしにしない」ことなどを心がけてみましょう。
SDGs7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに

すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
電気、ガスなど私たちの生活に欠かせないエネルギー、その多くは温室効果ガスを発生させる石油や石炭などの資源に頼っているため、気候変動が深刻化しています。温室効果ガスの発生を減らし、エネルギーを持続して供給するためには、太陽光や風力など自然の力でつくる再生可能エネルギーの使用を大幅に増やすことが重要です。
私たちにできること
節電を心がけよう
スイッチを切っていてもコンセントにつないでいるだけで待機電力が消費されています。たとえば、使わないときに電子レンジ、テレビ、エアコンなどのコンセントを抜いておくと節電になります。日ごろから節電を心がけ、エネルギーを上手に使う工夫をすることが大切です。
SDGs8 働きがいも経済成長も

すべての人々のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセントワークを推進する
「ディーセント・ワーク」とは、働きがいのある人間らしい仕事のことです。世界では高い失業率や児童労働、過労死や不利な待遇を受ける人々がいるなどの問題があります。労働力不足が深刻化するなか、日本でも将来を見据えた働き方改革を推進する必要があります。
私たちができること
「働き方」について考えてみよう
現在、国を挙げて「働き方改革」に取り組んでいて、少しずつ日本の労働環境に変化が見え始めています。仕事とプライベートの両方が充実したワークライフバランスを実現させるためには、どんな働き方がよいのかを一度立ち止まって考えてみること、また、家庭や職場で話し合ってみることが大切です。
SDGs9 産業と技術革新の基盤をつくろう

レジリエントなインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
産業や技術革新が今後も続いていくためには、電気、ガス、水道、交通、インターネットなど、インフラが整備されていないために企業の生産性が大きく損なわれているところがあります。また、自然災害が起こっても、しなやかに復興できる強靭なインフラといった視点では、日本にも課題があると言えます。
私たちにできること
現状を知り、考えよう!
インフラ整備と聞いて、何を想像しますか。身近なインフラとして、水道やインターネットなどがあります。私たちの暮らしを支えるインフラが、どのような仕組みで動いているのかを理解することから始めてみませんか。
SDGs10 人や国の不平等をなくそう

国内および国家間の不平等を是正する
世界中で所得の不平等が拡大しています。年齢や性別、人種、民族、宗教や出自などによって生じる不平等をなくし、みんなが活躍できる社会をめざしましょう。
私たちにできること
お互いの違いを認め合おう!
令和3年11月に「大阪狭山市人権行政基本方針」を改訂し、地域社会への人権尊重理念の一層の浸透を図り、人と人とが豊かにつながりあい、だれもが自分らしく生きがいをもって暮らせるまちづくりを推進しています。すべての人がかけがえのない存在として尊重される、人権文化をはぐくむまちづくりをめざして、人権教育や啓発活動に参画してみませんか。
SDGs11 住み続けられるまちづくりを

都市と人間の居住地を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
住み続けたい都市の条件とは何でしょうか。多くの人にとって、交通インフラ、自然環境、教育施設、医療施設、公共施設が整っていて、災害などがあっても早く回復できるよう対策がされていることが求められます。では災害対策として、私たちにできることはどんなことでしょうか。
私たちにできること
災害に対する備えをしておく
「災害に強いまち」をめざすためには、地域住民一人ひとりの「自助」を基盤とした「共助」による取り組みが重要です。日ごろからの備えとして、飲料水や食料などの備蓄、家族同士の安否確認方法や避難経路の確認などが必要です。 また、地域単位で自主的に防災活動を行う「自主防災組織」が行っている防災訓練に参加するなど、有事に備えましょう。
SDGs12 つくる責任 つかう責任

持続可能な消費と生産のパターンを確保する
大量生産、大量消費、大量廃棄の状態が続くと、環境破壊の規模は計り知れないものになります。地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費活動を指す「エシカル消費」という考え方が広まっています。持続可能な社会を実現するため、限りある資源を有効活用する必要があります。
私たちにできること
リサイクル、リユースを積極的にしよう!
ごみを減らすためには、リサイクルやリユースが重要です。市では、令和12年度の資源リサイクル率の目標を39%としています。缶びんやペットボトルのリサイクルはもちろんのこと、古着やタオルなどをそのまま処分せず、人に譲ったり、リメイクしたり、掃除に使うなど、リユースの方法がないかも考えてみましょう。
SDGs13 気候変動に具体的な対策を

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を採る
地球温暖化による気候変動では、海面上昇や干ばつ、異常気象など、世界各地で様々な被害をもたらしています。日本においては地球温暖化計画を推進した結果、2020年度の温室効果ガスの総排出量は、2013年度から18.4%の減少となりました。地球温暖化への対策は、行政だけでなく、国民や事業者などが連携・協力しながら、引き続き対策をしていくことが必要です。
私たちにできること
限りある資源を大切にしよう!
毎日の暮らしの中で、電気をこまめに消して節電を心がけたり、お風呂の残り湯は洗たくに使いまわすなど、二酸化炭素の発生抑制につながる行動を意識してみましょう。省ける無駄が見えてくるかもしれません。
SDGs14 海の豊かさを守ろう

海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
人間が出す大量のごみや排水は海を汚し、海の生きものの命を奪う原因となっています。プラスティックごみによる海洋汚染問題が特に深刻です。2021年には、1,700万tを超えるプラスティックごみが海洋に流れ込み、2040年にはさらにその2~3倍に到達する見通しとなっています。プラスティックごみが海に流れると、海の生き物やそれを食べる私たち人間などにも様々な悪影響を及ぼします。
私たちにできること
マイバックやマイボトルを活用しよう!
市では、令和元年6月に「おおさかさやまプラスティックごみ宣言」を行っています。プラスティックごみを減らすために、マイバックやマイボトルを持ち歩き、使い捨てプラスティック製品の使用を削減するよう意識しましょう。
SDGs15 陸の豊かさも守ろう

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
近年、地球温暖化による気候変動や森林伐採などにより、毎年1,000万haの森林が破壊されています。森林は、空気や食料を提供してくれています。森林が減ると連鎖的に生物の多様性が損なわれます。すべての生物は、かかわりがあって生きていて、森林や生物の多様性を守ることが、私たちが生きる環境を守ることにつながります。
私たちにできること
旬産旬消・地産地消を心がけよう!
「旬産旬消」、「地産地消」により、ハウス栽培をするためのエネルギーや、輸送の際のエネルギーの使用量が減り、環境負荷軽減につながります。さらに旬の食材は、栄養が豊富です。地元でとれた旬の食材を食べましょう。
SDGs16 平和と公正をすべての人に

持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する
世界では、テロや紛争などで命を落としたり、住む場所や大切な人を失っている人がたくさんいて、世界平和を願う声がますます高まっています。今この瞬間も、不安や恐怖におびえている人がいるということに目を向け、世界の平和実現のために行動することが求められています。
私たちにできること
平和の尊さや意義について考えてみよう!
市では、毎年8月に、「平和を考える市民のつどい」を開催し、平和の尊さの発信や戦争体験の継承に取り組んでいます。平和を考えるきっかけとして、参加してみませんか。
SDGs17 パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを強化する
17番目の目標は、これまで紹介してきた16の目標を達成するために、「具体的な実施手段を強化し、持続可能な開発に向けて世界の国々が協力すること」に関する重要な目標です。SDGsの目標達成に向けては、国同士が協力するだけでなく、自治体や民間企業、個人などが力を合わせて取り組んでいく必要があります。
私たちにできること
SDGsを広めるためのイベントに参加しよう!
自治体や民間企業などでは、SDGsを広めるための様々なイベントが開催されています。2025年には大阪・関西万博が開催される予定で、開催目的として「SDGs(持続可能な開発目標)達成への貢献」が掲げられています。こうしたイベントでは、様々な人との出会いや交流、新たな気づきや発見が期待できます。一度参加してみませんか。
市の第五次総合計画では、「みんなでつくる おおさかさやま」を合言葉に、将来像(「水・ひと・まちが輝き みんなの笑顔を未来につなぐまち」)の実現を目標に掲げ、様々な取り組みをSDGsの目標と関連付けて、みんなで力を合わせてまちづくりに取り組んでいます。
最後に
身近なことからみんなで取り組もう!
この連載企画の第1回目で紹介したように、SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、2015年に国連サミットで採択された国際社会共通の目標です。国連が決めた世界の目標というと、私たちとは遠い感じがするかもしれません。しかし、SDGsと私たちの毎日の生活は強く結びついていて、身近な取り組みが改題解決につながっていることがたくさんあります。まずは、身近な取り組みから始めてみませんか。みんなで力を合わせて、持続可能な社会を実現しましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
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ファックス番号:072-367-1254
更新日:2024年04月02日