多層指導モデルMIM
めざせ!読み名人
1年生の「こくご」は、ひらがな、カタカナの読み書きの学習からスタートします。その際、音と文字の結びつきを理解することが大変重要になります。よく似た形の文字を正しく読み分けたり、ひとまとまりの語として言葉を捉えたりできなければ文章はすらすら読むことができません。
大阪狭山市の小学校では、子どもたちが特につまずきやすい「特殊音節」に焦点をあてた指導(多層指導モデル MIM)を導入して読みの力の向上を図っています。
ひらがなやカタカナの文字と音は一対一対応が基本ですが、そうでないものを「特殊音節」といいます。 特殊音節には「拗音(ようおん)」「促音(そくおん)」「長音(ちょうおん)」「撥音(はつおん)」の4つがあります。「拗音」とは、「かしゅ(歌手)」や「キャラメル」などの小さな文字の「ゃ・ゅ・ょ」を伴う音。「促音」は、「きって(切手)」や「ロケット」などの小さな「っ」「ッ」で表されている音です。また、「長音」は母音を伸ばす音で、「おかあさん(お母さん)」「おとうと(弟)」などの「あ」や「う」、「シール」「カーテン」などの「―」で表記される音。「撥音」とは、「にんじん」や「ランニング」などの「ん」「ン」で表されている音のことです。なかには、「きょうしつ(教室)」や「とっきゅうれっしゃ(特急列車)」のようにこれらが組み合わさった言葉もあります。詰まったり伸ばしたり発音するため、一対一対応でない特殊音節のつまずきが学習のスタートではよく見られます。
読みのつまずきを早期発見、早期支援することは、子どもたちの学力を高める上でとても大切であり、1年生の子どもたちにはこうした「特殊音節」を手の動きをつけて動作化させることで学習理解につなげています。
この記事に関するお問い合わせ先
教育部教育指導グループ
電話番号:(教職員人事)072-360-4476(学校教育)072-360-4523
ファックス番号:072-367-6011
問い合わせフォーム
更新日:2023年10月31日