上手な医療のかかり方・お薬の使用について
国民健康保険は主に皆さまにお支払いいただく保険料で賄われています。 大切な保険料を有効活用し、健全な保険財政となるよう、医療費の適正化へのご理解とご協力をお願いします。
かかりつけ医を持ちましょう
紹介状なしで大病院を受診すると、初診料とは別に費用がかかります。まずは身近なかかりつけ医を受診し、必要に応じて紹介状を書いてもらいましょう。
重複受診や時間外受診は控えましょう
同じ病気で複数の医療機関にかかる重複受診や休日・夜間の時間外受診は医療費増加や医療現場の負担につながり、重複する検査や投薬で身体に負担がかかる可能性があります。
休日・夜間に子どもが急病で心配なときは、小児救急電話相談(♯8000)の利用をしましょう。受診が必要な場合は、南河内南部広域小児急病診療体制等をご確認のうえ受診してください。
かかりつけ薬局を持ちましょう
かかりつけ薬局があれば、複数の医療機関で処方された薬を一括管理してくれ、危険な飲み合わせや多剤服薬による副作用(ポリファーマシー)を防止できます。薬が余っているときも相談しましょう。
お薬手帳を1冊にまとめましょう
医師・薬剤師などが過去の服薬歴を把握できるように、お薬手帳を1冊にまとめて管理し、受診時に必ず持参・提示しましょう。急な入院や災害時にも迅速な治療が受けられます。
マイナ保険証利用時に過去のお薬情報の提供に同意することで、服薬歴を確認してもらうこともできます。
ポリファーマシーとは
単に服用する薬剤数が多いということだけではありません。多くの薬を服用しているために、副作用を起こしたり、きちんと薬が飲めなくなったりして身体に負担がかかっている状態をいいます。
後発医薬品(ジェネリック医薬品)を活用しましょう
後発医薬品(ジェネリック医薬品)は、先発医薬品(新薬)と同じ主成分で、同等の効果をもつと国が認めた安心・安全な薬です。先発医薬品よりも価格が抑えられていて、お薬代の節約につながります。
(注)治療内容によっては、利用できない場合があります。
令和6年(2024年)10月から先発医薬品の自己負担の仕組みが変わります
令和6年度の診療報酬改定に基づき、令和6年(2024年)10月以降は、特別な理由なく患者希望で先発医薬品の処方を受ける場合は、特別の料金がかかります。
特別の料金は保険適用外となり、先発医薬品と後発医薬品の価格差の4分の1相当が自己負担となります。
なお、医師や薬剤師が医療上の必要性があると判断した場合や後発医薬品の在庫がない場合には、先発医薬品を使用しても通常の保険給付となり、特別の料金はかかりません。
(注)特別の料金には消費税10%が加算されます。
この機会に、後発医薬品の積極的な利用をお願いします。
リフィル処方箋について
令和4年(2022年)4月から、公的医療保険制度において、従来の分割調剤に加えて、新しく「リフィル処方箋」の仕組みが導入されました。医療費の削減効果が期待されています。
リフィル処方箋とは
リフィル処方箋は、症状が安定している患者について、医師が認めた場合、医師の診察を受けなくても最大3回まで同じ処方箋を繰り返し使用できる仕組みです。リフィル処方箋には、「リフィル可」の欄にチェックが入り、使用できる回数(2回か3回)が記載されます。
分割調剤とは
分割調剤は、長期保存が難しい薬剤、後発医薬品を初めて使用する場合、医師の指示がある場合に行われる方法です。
リフィル処方箋と分割調剤の違い
90日分の内服薬を患者に処方するため、30日分ごとに薬局で調剤して交付する場合を例にすると、リフィル処方箋は「30日分の処方箋を繰り返し利用できる回数を記載して発行」されるものであり、分割調剤は「90日分の処方箋を発行して3回分割指示」されるものです。
リフィル処方箋を希望される場合について
- リフィル処方箋を希望される場合は、かかりつけ医に相談してください。なお、投薬量に制限がある医薬品や湿布薬は適用されません。
- 服薬中に気になったことや症状の変化があった場合は薬剤師へ相談してください。
- 継続的な薬学的管理指導を受けるため、同一の薬局で調剤してもらうことが推奨されています。
セルフメディケーションを実践しましょう
セルフメディケーションとは定期的に健診を受け、自分自身の健康に責任を持ち、軽度な不調であればOTC医薬品(市販薬)を使って自分で手当てすることで、健康の維持・管理に自ら積極的に取り組むことです。健康意識の高まりは医療費の節約に繋がります。
セルフメディケーションの基本は、自分の身体の状態をよく知っておくことです
大阪狭山市国民健康保険では、40歳以上を対象に特定健康診査を無料で実施しています。また、30歳以上を対象に人間ドック、肺がんドック、脳ドックの一部費用助成を実施しています。ご自身の健康チェックのため、年に1回受診してください。
詳しくは各ページをご覧ください。
この記事に関するお問い合わせ先
健康福祉部保険年金グループ
電話番号:(国保給付)072-349-9471
ファックス番号:072-367-1254
問い合わせフォーム
更新日:2024年10月01日