「大阪狭山市域の南海電鉄煉瓦造暗渠群」が、「土木学会選奨土木遺産」に認定されました
南海高野線(狭山駅~大阪狭山市駅間)の築堤(ちくてい)にあるレンガ造りのアーチ橋(きょう)(暗渠〔あんきょ〕)が、「大阪狭山市域の南海電鉄煉瓦造暗渠群(れんがづくりあんきょぐん)」(管理者:南海電気鉄道株式会社)として、「土木学会選奨土木遺産(どぼくがっかいせんしょうどぼくいさん)」に認定されました。
7つの暗渠は、明治31年(1898)の鉄道開通によって、狭山池からの水と人の往来が遮断されないよう、線路を敷設した土手に水路・通路として設けたものです。近代化を支えた技術を伝え、アーチ部分のレンガの厚み(巻厚〔まきあつ〕)や長さ(径間〔けいかん〕)、形状(半円〔はんえん〕・欠円〔けつえん〕)などバラエティーに富み、レンガを用いた明治時代の鉄道構造物として見ごたえがあります。地元では、今も現役の通路や水路として活用され「暗渠〔あんきょ〕」とよばれ親しまれています。
認定された構造物 「大阪狭山市域の南海電鉄煉瓦造暗渠群」
第40号狭きょ(一号暗渠) 径間:2.44m(通行可)
第41号狭きょ(二号暗渠) 径間:3.05m(通行可)
狭山里道暗きょ(三号暗渠) 径間:3.66m(通行可)
第42号狭きょ(四号暗渠) 径間:1.52m(水路専用)
狭山里道架道橋(五号暗渠) 径間:6.10m(通行可)
第43号狭きょ(六号暗渠) 径間:2.44m(通行可)
東除川暗きょ (七号暗渠) 径間:3.60m(水路専用)
*7号暗きょは、希少な「ねじりまんぽ(斜拱橋)」形式
認定日 2020年9月18日(金曜日)
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更新日:2024年01月05日