【第32回】帰宅困難者になってしまったら (令和3年2月号広報掲載)

コロナ禍にリモートワークが導入されたという声も聞かれますが、今も多くの人が日常的に通勤・通学をしています。
「関西広域帰宅困難者対策ガイドライン」によると、南海トラフ巨大地震では、関西圏域で220万~ 270万人の帰宅困難者が見込まれています。
帰宅困難者とは、災害時に外出している人のうち「自宅が遠距離にあり、帰宅できない人」と「遠距離を徒歩で帰宅する人」をいいます。
では、帰宅困難者になったらどうすればいいのでしょうか。外出時に災害にあったら、「むやみに移動しない」が大原則です。人が一斉に帰宅をはじめた場合、混乱による集団転倒など二次被害の危険があるからです。
さらに、道路などが多くの人で埋まり、救急車両が通れず人命救助の妨げになります。
災害時、人命救助のデッドラインは72時間といわれています。大変なときこそ、お互いを思いやる行動をとりましょう。
帰宅困難に備えるポイント
- 外出時の行動パターンを考えておく
- 家族との連絡手段を複数確保する
- 徒歩帰宅に備えて、歩きやすい靴を置いておく
- 机に水やお菓子を入れておく
- モバイルバッテリーを持ち歩く
決めておこう~災害にあったときの行動パターン~
- 職場や学校で災害にあった場合はその場で待機する
- 通勤・通学途中で災害にあった場合、家の近くにいる場合は家に、職場や学校の近くにいるときはそちらへ移動する
- どちらも遠い場合はその場で待機し、落ち着いてから近くの一時滞在施設に移動する
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更新日:2023年10月31日