【第15回】在宅避難の備え、できていますか?(令和元年8月号広報掲載)

更新日:2023年10月31日

bousai

災害発生時に、まずは避難所へ行くことを意識している人は多いと思います。もちろん、身の危険を感じる状況になった場合には、速やかな避難が大切であることは言うまでもありません。
しかしながら、自宅が耐震化されていて、家屋に被害がない場合や周囲に危険がない場合など、避難所へ向かわずに自宅で生活を続ける「在宅避難」も選択肢の一つです。避難所生活ではプライバシーの確保は難しく、環境は決して良くありません。避難所生活で体調を崩し、亡くなってしまうなどの「災害関連死」も過去の災害では問題になっています。
また、避難所の収容人数は限られていて、7月に発生した九州南部における大雨でも問題になりました。災害発生時に自宅で生活できない人が増えると、十分な居住スペースの確保はより難しくなります。
自宅という慣れ親しんだ空間で避難ができれば、災害によるストレスが軽減されるとともに、その後の生活再建にもつながり、日常生活を早く取り戻すことができます。そのためには、食料・水、生活必需品の備蓄や自宅の耐震化、家具の転倒防止など、一つひとつの備えがより重要となってきます。
あらかじめ、あらゆる災害を想定し、在宅避難ができるように、家族で話し合って必要な備えをしましょう。

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