【第12回】賃貸の人も安心、家を傷つけずにできる地震対策(令和元年5月号広報掲載)

更新日:2023年10月31日

bousai

家具の固定には、壁と家具をねじで固定する「L字型金具」が最も効果的であるとされています。

とはいえ、壁や天井を傷つけることができない、家具を傷つけたくないという人も多いはずです。

そこで、家を傷つけないでできる地震対策を紹介します。

家具の固定器具の代表格である家具と天井を「つっぱるタイプ」のポール式器具は、やはりある程度の効果があります。

天井の強度が足りなかったり、揺れが強かったりすると破損してしまうことがあるようですが、「底に敷くタイプ」のマット式器具と併用することで、強力な転倒防止効果を得られます。

ポール式器具を使いづらい高さの家具や冷蔵庫も、ストッパーを挟み込むなどしてほんの少し壁側に傾けるだけでも、一定の効果が期待できます。

見落としがちなのが、電子レンジや炊飯器、テレビなどの小型家電です。

激しい揺れで家電自体が飛んでくることもあるので、大型家具と同様、底に転倒防止マットを敷いておくといいでしょう。

食器棚には、食器の下にゴムマットを敷くと戸棚から滑り落ちにくくなります。

さらに重ね方にもコツがあり、上から順番に、小→大→中の順番に重ねれば安定した置き方になります。

棚の収納一つとっても、重いものは下に、軽いものは上に置くだけで、重心が低くなり揺れに強い置き方になります。

これなら、特別な器具がなくても、すぐにとりかかれますね。

災害を完全に防ぐことは無理でも、事前に予測し備えることで被害を小さくすることができます。この考え方を減災といいます。

日々の暮らしの中で、できることから少しずつ備えてみませんか。

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