【第12回】賃貸の人も安心、家を傷つけずにできる地震対策(令和元年5月号広報掲載)

家具の固定には、壁と家具をねじで固定する「L字型金具」が最も効果的であるとされています。
とはいえ、壁や天井を傷つけることができない、家具を傷つけたくないという人も多いはずです。
そこで、家を傷つけないでできる地震対策を紹介します。
家具の固定器具の代表格である家具と天井を「つっぱるタイプ」のポール式器具は、やはりある程度の効果があります。
天井の強度が足りなかったり、揺れが強かったりすると破損してしまうことがあるようですが、「底に敷くタイプ」のマット式器具と併用することで、強力な転倒防止効果を得られます。
ポール式器具を使いづらい高さの家具や冷蔵庫も、ストッパーを挟み込むなどしてほんの少し壁側に傾けるだけでも、一定の効果が期待できます。
見落としがちなのが、電子レンジや炊飯器、テレビなどの小型家電です。
激しい揺れで家電自体が飛んでくることもあるので、大型家具と同様、底に転倒防止マットを敷いておくといいでしょう。
食器棚には、食器の下にゴムマットを敷くと戸棚から滑り落ちにくくなります。
さらに重ね方にもコツがあり、上から順番に、小→大→中の順番に重ねれば安定した置き方になります。
棚の収納一つとっても、重いものは下に、軽いものは上に置くだけで、重心が低くなり揺れに強い置き方になります。
これなら、特別な器具がなくても、すぐにとりかかれますね。
災害を完全に防ぐことは無理でも、事前に予測し備えることで被害を小さくすることができます。この考え方を減災といいます。
日々の暮らしの中で、できることから少しずつ備えてみませんか。
この記事に関するお問い合わせ先
危機管理室
電話番号:072-366-0011
ファックス番号:072-367-1254
問い合わせフォーム
更新日:2023年10月31日