自主防災組織とは・・・?

更新日:2023年10月31日

 自主防災組織とは、住民一人ひとりが「自らの命は自ら守る」そして、「自分たちの地域は、自分たちで守る」という考え方にたって、自主的に防災活動を行う組織のことをいいます。
 地域(町内会・自治会・その他地域内の活動組織)単位で組織されるもので、地震や水害等の災害が発生したときに、被害を防止したり、軽減するための防災活動を行います。
 このように、いざ災害が起こったときに、自らの身や地域を守るために自主的に活動する組織を「自主防災組織」と呼びます。

自主防災

自主防災組織はなぜ必要か?

 大地震などの大規模な災害が発生したら、行政は総力を挙げて対応しますが、次のような悪条件が重なり、十分な応急活動ができないことも予想されます。

  • 電話が不通となり、被害状況等の情報収集が困難となる。
  • 道路や橋の損壊、建物の倒壊等により交通が著しく阻害される。
  • 防災機関が被害を受ける。
  • 同時に各地で火災が発生し、消防力が分散される。

 このような状況において被害を軽減するためには、住民の自主的な防災活動が最も効果的であることは、阪神淡路大震災や新潟県中越地震の例でも明らかです。また、個々ばらばらの活動よりも、組織(自主防災組織)として集約された活動の方がはるかに有効です。
 地域住民がお互いに助け合い、活動することが被害の軽減につながります。
 阪神・淡路大震災では、倒壊した家の下敷きなどで、多くの犠牲者がでましたが、助けだされた人たちの大半が、近所の方々により救出されました。

 

自主防災組織の活動とは?

 自主防災組織の活動には、災害に備えて被害の発生や拡大を未然に防止するため、日常行う活動(平常時の活動)と、災害が発生した後に地域内で被害の発生や拡大を防止するために行う活動(災害時の活動)があります。

主に次のような活動があります。

平常時の活動

1.防災知識を普及啓発する活動

  • ミニコミ誌の発行、講演会の開催など

2.災害発生の未然防止のための地域活動

  • 家具の固定
  • 建物や塀の耐震診断など

3.災害に備え地域を知るための活動

  • 避難路、避難場所の把握
  • 避難のための介護を必要とする人の把握など

4.災害発生時の活動を習得するための訓練

  • 情報伝達、消火、避難、救出救護、給食等の訓練

5.災害発生に備えるための活動

  • 防災資機材などの整備、管理など
     

災害時の活動

1.情報収集伝達活動

  • 被害情報等の収集伝達
  • 救援情報等の周知など

2.初期消火活動

  • 消火器などによる消火活動など

3.避難誘導活動

  • 住民の安否確認
  • 避難所への誘導
  • 介護が必要な人への援助など 

4.救出救護活動

負傷者の救出、救護など

5.給食給水活動

食料、飲料水の調達
救援物資の受領、分配など

 

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