ペットの防災対策

更新日:2023年11月22日

いざというとき、ペットを守れるのは飼い主だけです。

阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震では多くのペットも被災しました。

安心して過ごすためには、日頃からの心構えと備えが大切です。

同行避難とは

災害発生時に、飼い主が飼育しているペットを同行し、避難所まで安全に避難することです。避難所において飼い主とペットが同一の空間で過ごすことを意味するものではありません。

同行避難

災害が起きてしまったら

自宅が危険な場合は、ペットと避難場所に同行避難します。また、避難所での対応は、災害の規模や収容施設の大きさ、被災者の数などにより様々です。安全な状態であれば、避難所に行かずに自宅にとどまるという選択肢もあります。自分とペットの安全を優先して選ぶようにしましょう。

避難所で生活する

避難所では人とペットは別の場所で生活し、ペットの世話は飼い主が自ら行うことが原則です。いつも以上に周りの人に配慮し、決められたルールを必ず守りましょう。

自宅で生活する

自宅が安全であれば、住み慣れた自宅にいる方がペットも安心です。人は無理でもペットが自宅で生活できる状況であれば、避難所から世話に通う方法もあります。二次災害の危険があるときは、同行避難をしましょう。

車の中で生活する

周りに気をつかわず過ごせますが、狭い空間ではエコノミークラス症候群にならないよう定期的に車外に出して動いたり、水分をこまめに取りましょう。また、車内温度は思ったよりも上昇するため、人もペットも熱中症の危険があります。温度や湿度に注意しましょう。

車中泊

知人、親せき宅、施設に預ける

避難所で過ごせない場合や、飼い主の事情、ペットの健康状態により、知人、親せき宅、動物保護団体などで預かってもらいます。預ける前に条件や期間、費用などについて必ず確認しましょう。

災害時に役立つしつけ

人や動物に慣らしておく

犬は子犬の頃から、なるべく多くの人や動物に接することで社会性をつけさせましょう。成長してからでも様々な物に慣らしていくことは可能です。
猫も、来客に遊んでもらうなど無理のない範囲で、家族以外の人にも慣らしておくといいでしょう。

様々な音や物に慣らしておく

いつもと違う音や物に囲まれることは、ペットにとっても大きなストレスです。いつもと違う散歩コースを歩くなど日頃からいろいろな環境を無理なく体験させておくと、環境の変化によるストレスを軽減させることができます。

ケージに慣らしておく

ケージやキャリーバッグは動物病院に連れて行く時だけに使うのではなく、日頃から扉を開けた状態で部屋に置き、ペットがくつろいだり眠ったりする「安心できる場所」として慣れておくようにします。避難時の速やかな連れ出しもでき、ケージの中で過ごす時間が長くなる避難生活でもペットのストレス軽減につながります。

ゲージゲージ2

むやみに吠えないようにしておく

普段はおとなしいペットでも、たくさんの人や動物が集まる避難所などでは慣れない環境によるストレスで鳴いたり吠えたりすることもあるでしょう。迷惑にならないよう、日頃からむやみに吠えないようにしておくこと、また、ストレスをやわらげられるよう、犬が吠える原因を知り、対策を考えておきましょう。
特に、要求吠えをする犬をそのままにしておくと避難所では大変困ることになります。日頃から犬が吠えたときに要求をかなえたり関心を向けたりしないように心がけ、静かにしているときにほめたり要求をかなえるようにしたりして、しつけておきましょう。

体のどこでも触れるようにしておく

どこでも触れるようにしておくことで、災害時の健康チェックや応急処置、病院に行ったときなどにも役に立ち、安心です。足先、口元など、先端部分は敏感なので、嫌がる場合にはフードを使いながら慣らしていきましょう。

ペットのための備蓄品

ペット持ち物ペット持ち物2

〇首輪、リード、ハーネス(係留可能なもの)

〇鑑札、狂犬病予防注射済み票、迷子札

〇ケージ、キャリー(劣化していないか定期的に強度をチェック)

〇飲み水

〇ペットフード(処方食の場合は多めに‼おやつ、トッピングなど)

〇食器と水入れのボール(普段から使って慣らしておく)

〇常備薬と緊急用品(薬の種類、量、回数などを記載したもの)

〇排泄用品(ペットシーツ・ネコ砂・消臭剤)

〇健康手帳と診察券(ワクチン歴、血液検査結果など最新データー)

〇その他 タオル、新聞紙、ウエットティッシュ、ビニール袋、 ガムテープ、カッターナイフ、油性マジックなど

詳しくは、公益社団法人大阪府獣医師会(平時と災害時の備えについて)

 

参考リンク

環境省(ペットも守ろう!防災対策

大阪府(ペットといっしょに災害への備え

 

この記事に関するお問い合わせ先

危機管理室
電話番号:072-366-0011
ファックス番号:072-367-1254
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