帯状疱疹ワクチンについて

更新日:2025年03月25日

令和7年度から帯状疱疹ワクチンの予防接種が、予防接種法に基づく定期接種の対象になりました。対象者は、接種日に65歳の人ですが、国は5年間の経過措置を実施し、65歳以上の人は、令和7年度からの5年間のうちいずれかの対象年度で全員が接種機会を得られます。
帯状疱疹ワクチンの接種は、自らの意志と責任で接種を希望する場合にのみ接種を行うものです。

帯状疱疹について

帯状疱疹は、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。水疱が見られる2~3日前から痒みや痛みを感じるようになり、1週間程度たつと水疱の多発や発熱、頭痛といった症状がみられることもあります。通常は2~4週間で皮膚症状がおさまります。子どもの頃に水痘(みずぼうそう)にかかると、水痘帯状疱疹ウイルスが体の中で長期間潜伏感染し、加齢や疲労によって免疫が低下した際などに「帯状疱疹」として発症します。また、皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛になる可能性があります。原因となる水痘帯状疱疹ウイルスに対しては、成人の9割以上が抗体を持っていることから、既にほとんどの人が感染していると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症する可能性があり、70代で発症する方が最も多くなっています。

帯状疱疹の予防と治療について

予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。さらに、ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。
治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬です。より早期の投与が効果的といわれていますので、症状が出現したときは、できるだけ早く受診しましょう。

帯状疱疹ワクチン定期接種の対象者について

令和7年度から令和11年度までの対象者

  1. 令和7年度から令和11年度までのそれぞれの年度中に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳になる人(100歳以上の人は、令和7年度に限り対象となります。)
    令和7年度の対象者の生年月日
    65歳:昭和35年4月2日生まれ~昭和36年4月1日生まれの人
    70歳:昭和30年4月2日生まれ~昭和31年4月1日生まれの人
    75歳:昭和25年4月2日生まれ~昭和26年4月1日生まれの人
    80歳:昭和20年4月2日生まれ~昭和21年4月1日生まれの人
    85歳:昭和15年4月2日生まれ~昭和16年4月1日生まれの人
    90歳:昭和10年4月2日生まれ~昭和11年4月1日生まれの人
    95歳:昭和 5年4月2日生まれ~昭和 6年4月1日生まれの人
    100歳:大正14年4月2日生まれ~大正15年4月1日生まれの人
    100歳以上の人:大正14年4月1日以前生まれの人
    各年度ごとの対象者の生年月日一覧(PDFファイル:77.6KB)
  2. 接種日に60歳以上65歳未満の人であって、HIVにより免疫の機能に障がいを有する人(障がい程度は身体障がい者手帳1級相当)

令和12年度以降の対象者

  1. 接種日に65歳の人
  2. 接種日に60歳以上65歳未満の人であって、HIVにより免疫の機能に障がいを有する人(障がい程度は身体障がい者手帳1級相当)

使用するワクチンとその接種回数などについて

帯状疱疹ワクチンには生ワクチン、組換えワクチンの2種類があり、いずれか1種類を接種します。

ワクチンごとの接種回数など
  生ワクチン 組換えワクチン
接種回数など 1回 2ヶ月以上の間隔をおいて2回

ワクチンの効果について

ワクチンの効果
帯状疱疹に対する効果 生ワクチン 組換えワクチン
接種後1年時点 6割程度の予防効果 9割以上の予防効果
接種後5年時点 4割程度の予防効果 9割程度の予防効果
接種後10年時点 7割程度の予防効果

合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

ワクチンの安全性について

ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。
頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。

副反応の内容
主な副反応の発現割合 生ワクチン 組換えワクチン
70%以上 疼痛*
30%以上 発赤* 発赤*、筋肉痛、疲労
10%以上 そう痒感*、熱感*、腫脹*、疼痛*、硬結* 頭痛、腫脹*、悪寒、発熱、胃腸症状
1%以上 発疹、倦怠感 そう痒感*、倦怠感、その他の疼痛

ワクチン製造会社の添付文書より厚生労働省において作成

*:ワクチンを接種した部位の症状

自己負担額

次の自己負担額を医療機関の窓口で支払ってください。

自己負担額
  生ワクチン  組換えワクチン
自己負担額 3,000円 1回当たり10,000円

注意:生活保護世帯の人は自己負担はありません。(生活援護グループが発行する「高齢者帯状疱疹予防接種券」が必要です。)
 

持ち物

  • マイナンバーカード、医療証など住所、生年月日が確認できるもの
  • 接種日に60歳以上65歳未満の人であって、HIVにより免疫の機能に障がいを有する人(障がい程度は身体障がい者手帳1級相当)に相当する人は、身体障がい者手帳もしくは医師の意見書
  • 健康手帳

接種場所

大阪狭山市内実施医療機関のみ

実施医療機関一覧(PDFファイル:116.8KB)

予防接種情報について

帯状疱疹リーフレット

帯状疱疹ワクチンリーフレット

 

予防接種健康被害救済制度

一般的に、ワクチン接種では、副反応による健康被害(病気になったり障害が残ったりすること)が起こることがあります。極めて稀ではあるものの、なくすことができないことから、救済制度が設けられています。

 

相談窓口(厚生労働省)

厚生労働省では、インフルエンザをはじめとした感染症の一般的予防方法、流行状況や予防接種の意義、有効性、副反応等に関する国民の皆様の疑問に的確に対応するため、「感染症・予防接種相談窓口」を開設しています。

【感染症・予防接種相談窓口】
電話番号:0120-469-283(午前9時~午後5時 、土日祝日、年末年始を除く)

(注)行政に関する御意見・御質問は受け付けておりません。

(注)本相談窓口は、厚生労働省が業務委託している外部の民間会社により運営されています。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部健康推進グループ(大阪狭山市保健センター)
電話番号:072-367-1300
ファックス番号:072-367-1359
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