おおさかさやまで「いきいき」暮らす。Vol.319
「おおさかさやま」には、人とのつながりを大切にして様々な活動をしている人がたくさんいます。
人に尽くすことを大切にしている人
自分が楽しく過ごすことでみんなの笑顔を生んでいる人
帰ってくる子どもたちのために、まちをきれいにする人
皆さんに元気の秘訣を聞くとそこには共通点が。
おおさかさやまで、元気に、いきいき暮らす人のエピソードを紹介します。
元気にいきいき_Vol.319
山村茂樹さん 73歳(東池尻)
「仏教のいう四苦(生老病死)がよく理解できる年齢となりました。やはり、健康で穏やかに生活できるのが一番だと思います」

山村茂樹さんは、現役のころから熊野古道を歩き始め、東は伊勢・尾鷲、西は白浜・田辺、南は本宮・新宮・串本・那智と歩き回りました。それだけではなく、50歳代半ばには、「蟻さんの熊野紀行」を1.・2.・3.と、シリーズで3冊出版しました。
「熊野古道に出会い、カメラを手に紀伊半島を遊び場にしていました。撮影だけでなく、田舎の道を歩いて、その土地の人と他愛のない会話をするのが楽しいんです。もちろん、今でも歩いていますよ。明日香村・吉野山・九度山などに出かけたり、
近くでも散策コースを設定して歩くようになって、自分の生まれ育った郷土、狭山に関心が向くようになりました」
大阪狭山の歴史や由緒ある場所を知り、これをきっかけに、地区で「昔語り」を主宰するようになります。地区会役員も務めて15年目、この3月に第三号となった「郷土誌『ひがしばた』」の編集・作成にもつながっています。
「郷土誌の発行記念の会では、講演させていただいたうえに、感謝状までいただいて本当にありがたいですね。自分の話を聞いてもらっているだけでうれしいものです」
そんな山村さんの日課は、朝の清掃です。
「雨の日以外は、毎朝、庭や道を清掃します。登校時間になると、家そばの歩道を小学生がどんどん歩いてきます。ほうきで道を掃いていると、『ありがとうございます、ごくろうさまです』と声をかけてくれる子もいて、思わず頬が緩みます。子どもは見ているだけで楽しい。清掃は人のためではなく、自分のためです。それで人に喜んでもらえたら幸せですね」
日課はもう一つ。庭木のせん定、草花の世話です。植物が育つ姿を見ることは良いと言いつつ、夏は暑さ・蚊・雑草との闘いだそうです。
「元気に過ごしていても、介護など自分がしてきたことをされる年齢になってきて、不安を感じることがあります。穏やかに生きたい。悟りたいけどなかなか悟りきれないですね」
最後に、「ああ、しんど」の口癖はやめたいと苦笑いされました。
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更新日:2025年06月20日