おおさかさやまで「いきいき」暮らす。Vol.307
「おおさかさやま」には、人とのつながりを大切にして様々な活動をしている人がたくさんいます。
人に尽くすことを大切にしている人
自分が楽しく過ごすことでみんなの笑顔を生んでいる人
帰ってくる子どもたちのために、まちをきれいにする人
皆さんに元気の秘訣を聞くとそこには共通点が。
おおさかさやまで、元気に、いきいき暮らす人のエピソードを紹介します。
元気にいきいき_Vol.307
増田忠勝さん 85歳(大野西)
「大阪狭山に来て、たくさんの人との出会いに恵まれて、変わることができました。妻は前の僕の方が良かったと思いますが(笑)」
福岡県出身の増田さん。「野球の人生」と表現するほどに、野球に打ち込む日々でしたが、大学2年生のときに転機が訪れました。
「けがでボールを投げられなくなりました。生きるのがしんどいと思うくらいショックでね。自信喪失、挫折しました。野球ばっかりで勉強しておらず、漢字も知らない、文章も書けないで、劣等感のかたまりになってしまいました」
そんな増田さんに光が差し始めたのは、25 年前、市に移ってから。旅行を楽しむ中で1つの言葉と出会います。
「山口県の宇野千代の生家で、『苦手に挑戦』という言葉を見たのがきっかけで、僕の挑戦が始まりました。最初は水泳を始めて、次第に上達してマスターズの大会で金メダルをもらえるようになって。『あ、苦手に挑戦していけるんや』と思いました」
その後、詩吟、落語など10以上の趣味に次々と挑戦。「人前で話せなかった」増田さんの人柄がみるみると変わっていきます。
「お話し会の講座で、人前で初めて発表したとき、記憶が飛んでしまってね。席を立とうと思いましたが、先生が『大丈夫ですよ。思い出すまで席にいていいですよ』と言ってくれて。紙芝居の先生は、『紙の後ろではなく舞台の前で話しなさい』と指導してくれたり。たくさんの先生の教えを感謝の気持ちを持って吸収してきました。人との出会いが僕を変えてくれました」
だんだんと人前に立つことが得意になっていった増田さん。多くの趣味の中でも、子どもと接することには格別の魅力を感じたそうです。
「紙芝居やお話では学校を回ったり、講座を開いたりしました。頑張ってせりふを暗記して堂々と発表する子どもの姿を見て、舞台袖で泣いてしまうこともありました。お客さんの反応からも子どもたちの力はすごいと感心しましたね」
増田さんの挑戦は今もなお終わっていません。
「今、一番熱心なのは80 歳前に始めた囲碁。この歳になっても上達するんですねえ。人間は成長の喜びというのがあるんかな。後は妻といろんな場所を巡って、スタンプやご朱印を集めることですね。運転はもちろん、妻で(笑)」
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更新日:2023年12月27日