平成30年度施政運営方針

 

 平成30年2月27日に再開した大阪狭山市議会定例会3月定例月議会初日で発表した施政運営方針の要旨です。

 

施政運営の基本方針 

 

 今議会にご提案いたします諸案件の概要をご説明する前に、平成30年度の施政運営に関する基本的な考え方と各会計予算に盛り込みました主な施策の概要につきまして、ご説明を申し上げます。

 

 平成27年4月に市長に就任させていただき、市政の舵取りを任されてから早いもので、約3年が経過しようとしています。就任以来、私なりに大阪狭山市に、先人から受け継がれてきたまちの優れたDNAを継承するとともに、新しい風を吹き込もうと様々なことにチャレンジし、職員と一丸となって未来へつなぐための基盤づくりに精一杯、力を注いでまいりました。
 

 私が、市長に就任させていただいた際に、「生涯 住み続けたいまち 大阪狭山市」を基本目標として掲げ、この基本目標を実現するために、三点の政策課題を掲げたところでございます。それぞれの政策課題ごとに、これまでの主な取組事例をご紹介いたしますと、一点目の「生活安心」につきましては、妊娠・出産・子育てまでを切れ目なく支援する体制づくりといたしまして、妊婦・産婦の方が利用できるタクシー利用の支援制度の導入や、(仮称)第2子育て支援センターの新設に向けた取組みを進めてまいりました。二点目の「住みやすさ」につきましては、ICTを活用した教育の推進や英語教育の充実、小学校の普通教室へのエアコン設置などの教育環境の充実、また、防犯カメラの拡充など安全・安心のまちづくりに向けた取組みを進めてまいりました。三点目の「将来への責任」につきましては、市民の皆様との意見交換の機会としてタウンミーティングの開催、また、将来世代の負担を軽減するため、財政規律の堅持と健全化の推進などの取組みを進めてまいりました。


 まだまだやり残した課題はございますが、こうした様々な取組みが着実に実施できましたのは、市民の皆様からの温かいご支援や、市議会議員の皆様の市政運営への多大なるご尽力、また、貴重なご意見やご指導の賜物であると考えており、この場をお借りして、改めて感謝を申し上げる次第でございます。


 さて、昨年を振り返りますと、昭和62年10月に市制を施行して以来、30周年の節目を迎え、多くの市民の皆様にご参加いただけるような記念事業を多数開催することによりまして、市民の皆様とともに、大阪狭山市の記念すべき年を祝うことができましたことは、たいへん喜ばしいことでございました。
 

 一方、11月には、学校法人近畿大学から、医学部移転に伴う近畿大学医学部附属病院及び医学部堺病院の統合再編計画の変更につきまして、大阪府に報告されたところでございます。その内容といたしましては、平成35年4月には堺病院を閉鎖し、堺市南区泉ヶ丘地区に本院機能1,000床の附属病院を移転開設したうえで、本市には300床規模の分院を開設するというものから、堺病院の周辺住民や医師会から病院機能の存続を訴える要望や泉ヶ丘地区の住民による建設規模の縮小などの要望を踏まえ、堺病院を200床の分院として存続させ、泉ヶ丘地区の本院を800床に縮小したうえで、本市の病院跡地への分院新設を断念するという、本市にとりまして、誠にショッキングで、たいへん遺憾な内容でございました。


 こうした突然の計画変更は、市民生活に非常に大きな影響を及ぼすとともに本市のブランド力の低下につながる問題でもあり、到底受け入れることのできないものでありますことから、学校法人近畿大学に対しまして強く抗議を行うとともに、南河内医療圏内の首長とも連携しながら、計画の変更を撤回し、本市に300床規模の病院を残すよう強く要請したところでございます。


 また、大阪府に対しましても、地域医療体制の確保における役割、責任を果たしていただくよう要請しているところでございます。


 近畿大学医学部附属病院の移転問題は、今後の本市のまちづくりにとりまして大きな影響を及ぼす事案でありますことから、大阪狭山市全体が一丸となって、計画変更の撤回に向けた取組みが必要であると考えております。今後とも、市民の皆様をはじめ、議員の皆様にも、お力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 

 さて、わが国の経済状況は、1月の内閣府の月例経済報告によりますと、景気判断は「緩やかに回復している」とされており、昨年6月に「緩やかな回復が続いている」に引き上げられて以降、7か月ぶりに上方修正されております。これは、個人消費など家計部門にも回復の動きが波及してきたと判断されたことによるものでございます。
 

 また、平成30年度政府予算案では、前年度比で約2.6パーセント増の97兆7,128億円と6年連続で過去最大を更新し、「人づくり革命」、「生産性革命」を重点施策に掲げた経済再生と財政健全化を両立する積極的な予算となっております。


 しかしながら、本市の平成30年度市税収入は、平成29年度の決算見込み額と比較いたしまして、減額となる見込みであり、残念ながら国が示す景気の回復の動きとは、かけ離れている状況でございます。


 こうした厳しい状況下にはありますが、本市にとって真に必要な施策を見誤ることなく、適正かつ的確な行財政運営を行い、市民サービスの向上に努めてまいる所存でございます。


 以上のことを踏まえまして、第四次大阪狭山市総合計画後期基本計画の施策体系に沿った形で、平成30年度の主な施策の概要を申し上げます。


 基本計画の「1.大阪狭山らしさを創出する 自立と協働のまち」をめざす施策についてでございます。


 まず、参画と協働のまちづくりについてでございますが、自治会・地区会などの地域のコミュニティ活動につきましては、その活動の拠点であります地区集会所の改修や空調設備等の整備に対して、引き続き助成し、地域活動の活性化を図ってまいります。その中でも、空調設備につきましては、突発的な故障が発生した場合、コミュニティ活動に支障をきたすことがないよう機動的に対応してまいります。


 それぞれのまちづくり円卓会議の取組みといたしましては、南中学校区円卓会議では、平成29年度に引き続き、高齢者の方々の健康増進に対する意識を高めるため、元気クラブ体操や元気ウォーキングを開催されるほか、ひったくり等の街頭犯罪防止の啓発や青色防犯パトロール、災害時の避難所開設訓練など、地域の安全と安心の維持に継続して取り組まれます。


 第三中学校区円卓会議では、地域内で活動する団体や個人が気軽に交流できる場を提供するため、ワークショップや交流会、夏まつりなどを開催するほか、『三中円卓マップ』を利用したウォーキングを通して、地域の魅力を再発見する取組みや、菜の花いっぱい運動、休耕地を活用したフラワーガーデンの推進など、地域が一体となった取組みが継続して行われます。
 

 狭山中学校区円卓会議では、校区内の親睦、交流を図りながら地域住民のコミュニティづくりを推進するため、「さやりんピック」や「地域文化祭」の開催、福祉・教育に関する活動に取り組まれるほか、地域美化運動を実施されます。また、地域情報誌の発行や地域課題の解決に向けた講演会などが昨年度に引き続き開催されます。
 

 各中学校区の「まちづくり円卓会議」が、それぞれの地域の特色を活かし、創意工夫により実践される取組みに対しまして、引き続き支援を行い、地域コミュニティの活性化に取り組んでまいります。
 

 次に、男女共同参画社会の環境づくりにつきましては、「第3期大阪狭山市男女共同参画推進プラン」の中間年度にあたり、社会経済情勢の変化や国及び大阪府の上位計画との整合性を図りますとともに、女性活躍推進法に基づく新たな施策に柔軟に対応するため、市民ニーズや本計画の進捗状況などを踏まえ、男女共同参画推進プランの見直しを行ってまいります。


 次に、平和への貢献につきましては、平和の尊さを共有できるようなまちをめざした取組みとして、次世代への戦争体験の継承と平和啓発を目的に、小学生とその保護者を対象としたフィールドワークを平和啓発学習事業として実施いたします。


 次に、基本計画の「2.健康で安心して暮らし続けられる 思いやりのあるまち」をめざす施策についてでございます。
 

 まず、母子保健の充実についてでございますが、妊婦が安心して出産を迎え、出産後も母子ともに健康で過ごすことができるよう、産後2週目と4週目を目安に産婦が産科医療機関等において、2回の健康診査を受診できるように、新たに支援を行ってまいります。


 多胎妊婦は、妊婦健診の回数が多くなる場合がありますことから、多胎妊婦の方に対しまして、単胎妊婦の方に交付している14枚の健診の受診券をさらに5枚追加交付することで、安心して妊婦健診を受診できるように健診制度を充実してまいります。


 なお、妊婦・産婦の方が健診や治療のための受診をされる際に、電車やバス等での移動が困難な場合にタクシーを利用できるよう、タクシーの利用料金の一部助成につきましても、継続してまいります。


 また、出産後間もない産婦と新生児の生活を支援するとともに、安心して子どもを育てることができる環境の整備を図るため、産科医療機関において、宿泊や日帰りで助産師による産婦の心身のケアや授乳指導、育児相談などを継続してまいります。


 子ども医療費につきましては、子どもの健やかな成長のさらなる促進を図るため、中学3年生までの医療費の一部助成を継続してまいります。


 以上のように、妊娠・出産・子育ての切れ目のない支援をより一層充実させてまいります。


 平成27年度から10か年の健康増進計画である「健康大阪さやま21(第2次計画)」の中間年の見直しに向けまして、その評価としての市民アンケート調査を実施するとともに、第2次食育推進計画の策定に向けたアンケート調査もあわせて実施いたします。


 自殺対策基本法に基づき、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現をめざし、生きることの包括的な支援と関連施策との連携を強化する総合的な取組みを推進するための自殺対策計画を策定いたします。


 次に、高齢者に安心な福祉サービスづくりについてでございますが、ひとり暮らし高齢者、高齢者世帯等の日常生活上の安全を確保し、精神的な不安を解消するために、既に実施しています緊急通報システム事業につきまして、対象者の要件を緩和し、ひとり暮らし高齢者等が住み慣れた地域で安心して生活を継続していくことができるよう制度の充実を図ります。


 次に、セーフティネットとしての社会保障の充実についてでございますが、貧困の連鎖を断ち切るため、生活困窮者世帯の子ども及び生活保護受給世帯の子どもに対しまして、必要に応じて学習支援を実施することにより、生活困窮者等の日常生活における自立に向けた支援を新たに行ってまいります。


 次に、基本計画の「3.人と自然が共生する 環境にやさしいまち」をめざす施策についてでございます。


 水と緑を守り、親しむことができる環境づくりについてでございますが、市内の公園や緑道の照明灯につきまして、利用者が安心して利用できる施設づくりと低炭素社会の構築に向けたエネルギーの効率的な利用促進をめざし、LED化を継続して進めてまいります。


 また、市民ふれあいの里花と緑の広場にあるリス園につきましては、施設の老朽化が進んでおりますので、誰もが快適に利用できるよう施設の改修を進めてまいります。


 近年、コナラ等樹木のナラ枯れ被害により、あまの街道にある高木の立枯れが相次いでいることから、倒木の危険性が高く、特に風水害による人的・物的被害が危惧されている樹木の伐採を行うことによりまして、樹林の適正管理に努めてまいります。


 狭山池公園と西除川緑道は、現在、府道森屋狭山線で分断される形状となっており、過去に危険な道路横断による事故も発生していることから、公園と緑道を狭山池橋下でつなぐことにより、歩行者や自転車利用者が、危険な道路横断をすることなしに、安全で安心して通行できる歩道を整備するための測量設計業務を行ってまいります。


 次に、地球にやさしい環境づくりについてでございますが、地球温暖化対策につきましては、市民の積極的な取組みを促進するため、住宅用再生可能エネルギー等設備導入費補助制度におきまして、太陽光発電はもとより、燃料電池コージェネレーションシステム及び蓄電池といった省エネルギー設備の導入費の一部補助を継続してまいります。


 次に、基本計画の「4.ともに学び 世代をつないで 人を育むまち」をめざす施策についてでございます。


 子育てにやさしい環境づくりについてでございますが、子育て世代の交流や相談など、子育て支援の拠点施設として、また、世代間交流の場として、(仮称)第2子育て支援センターを整備してまいります。


 また、子どもやその保護者が地域の子育て支援事業を円滑に利用できるよう、「保育・子育てコンシェルジュ」を、既存の市立子育て支援センター“ぽっぽえん”に継続して配置するとともに、(仮称)第2子育て支援センターにも配置し、子育てサポートの充実に努めてまいります。


 認定こども園施設整備事業といたしましては、大阪狭山市新幼保連携推進計画に基づき、廃園後の西幼稚園と南第二幼稚園を幼保連携型認定こども園に移行し、平成31年4月の開園に向け、準備を進めてまいります。


 経済的な理由により、就学が困難と認められる児童生徒の保護者に対し、これまで当該年度の入学後に支給していた就学援助金の新入学児童生徒学用品費、いわゆる入学準備金につきまして、平成31年度入学児童生徒分から、入学前に支給できるよう制度の運用を見直してまいります。


 放課後児童会におきましては、入会希望児童数の増加に伴い、新たに専用教室を建築した北放課後児童会におきまして、事業運営を民間事業者に委託し、専門的なノウハウを取り入れてまいります。また、放課後児童会支援員の活動には、より専門性が求められますことから、放課後児童会事業に精通した放課後児童会アドバイザーを新たに設置し、さらに安全で円滑な運営に努めてまいります。


 次に、学ぶ力・生きる力を伸ばす教育環境づくりについてでございますが、教育施設の整備につきましては、市内の公共施設の約半数を占める学校施設の長寿命化を図るため、個別施設の評価を行い、その結果を踏まえた学校施設長寿命化計画の策定を、平成30年度及び平成31年度の2か年で進めてまいります。


 また、災害発生時における緊急的かつ一時的な避難所となり、防災拠点でもある小中学校の体育館に無線LAN環境を整備し、気象や災害状況の迅速な情報収集が可能な環境を整えてまいります。あわせて、小中学校の普通教室にも無線LAN環境を整備することで、これまでに導入してきたICT機器をさらに有効活用できるよう、教育環境の充実を図ってまいります。


 子どもたちが快適で安心して学校生活を送ることができるよう、第三中学校の特別教室棟の大規模改造を進め、計画的に学校施設・設備の改修を行ってまいります。


 学校給食センターにおきましては、引き続き施設等の改修を進め、安全で安心な学校給食の提供を行ってまいります。


 大阪狭山市教育振興基本計画の計画期間が平成31年度で満了することに伴い、施策の進捗状況の検証や評価を行うとともに、新たな教育施策の課題に対応するため、平成30年度及び平成31年度の2か年で計画の改定を進めてまいります。


 生涯スポーツの推進につきましては、総合体育館や野球場各施設の改修を行い、市民が安全でより快適に利用できる施設管理に努めてまいります。


 次に、生涯学習の推進についてでございますが、図書館につきましては、計画的に施設の改修を行うとともに、狭山駅の周辺に図書返却ポストを新設し、さらなる市民サービスの向上に努めてまいります。


 歴史文化の振興につきましては、本市の文化財保護のマスタープランとしての役割を果たします「大阪狭山市歴史文化基本構想」を策定いたします。また、策定後は、日本遺産の認定に向けて準備を進めてまいります。


 郷土資料館におきましては、明治維新150年、高野線開通120周年の節目の年を迎え、本市の歴史に対する愛情を深め、歴史文化の豊かなまちづくりを進めるため、大阪府、狭山池まつり実行委員会と連携し、「(仮称)南海高野線120年の歩み」をテーマとした特別展を開催いたします。


 次に、基本計画の「5.にぎわいがあり 安全で快適な暮らしのあるまち」をめざす施策についてでございます。
 

 防災・防犯対策の充実についてでございますが、防犯分野といたしましては、地域の防犯環境の充実を図るため、自治会等が設置する街頭防犯カメラの設置費用等の一部補助を継続するとともに、不特定かつ多数の人が利用する公共的な場所に街頭防犯カメラを計画的に設置してまいります。


 防災分野といたしましては、自主防災組織のより一層の組織率の向上を図るとともに、防災資機材の購入費に対する補助をはじめ、防災訓練や研修会などの地域の防災活動を支援してまいります。あわせて、地域の防災推進リーダーを育成するため、防災士の資格取得を支援することにより、地域の防災力の向上を図ってまいります。


 現在、消防本部庁舎に降雨状況等を把握するための気象観測装置を設置していますが、狭山ニュータウン地域に新たに設置することで、市域南部の降雨状況等を把握することが可能となり、災害の未然防止や初動対応の迅速化を図ってまいります。


 Jアラート(全国瞬時警報システム)につきましては、大規模災害等に迅速に対応するため、情報伝達に要する処理時間の大幅な短縮が可能となる新型受信機を導入し、防災及び危機事象の情報収集・伝達体制の充実に努めてまいります。


 次に、快適で魅力ある市街地の整備についてでございますが、計画的に面整備された住宅市街地におきましては、高齢化の進展などを背景として、空き家等が増加しつつあります。これら空き家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため、国の基本指針に即して空き家等に関する対策についての計画を策定いたします。


 市立斎場におきましては、今後の火葬需要の増加に対応可能な冷却設備を備えた火葬炉の導入や、諸室を整備するため、平成32年度の完成に向けて、改修工事に着手してまいります。


 人や環境に配慮した交通環境の整備につきましては、市内の交通の円滑化や市民が安全で快適な生活が送ることができるよう、狭隘道路を拡幅するなど、交通環境の改善を図ってまいります。また、歩行者や車両等の安全を確保するため、計画的に市内の老朽化した道路の舗装補修を実施してまいります。


 次に、信頼できるライフラインの充実についてでございますが、下水道長寿命化計画に基づき、東野中継ポンプ場や管渠の老朽化対策のための改築工事等を実施してまいります。また、大規模災害が発生した場合に、避難住民の生命保持と公衆衛生を確保するため、大阪狭山市地域防災計画に位置付ける指定避難所14箇所に、災害用マンホールトイレを整備してまいりますが、まず、平成30年度中に8箇所を整備し、次年度以降、順次、計画的に整備してまいります。


 上水道施設におきましては、平成31年度の完成に向け、中央監視制御設備の改修工事に着手するとともに、引き続き、老朽化した送配水管等の更新と耐震化を進め、安全で安定した水道水の供給に努めてまいります。


 次に、消防・救急体制の整備についてでございますが、各種災害活動を実施するにあたり、消防車両を安全かつ効果的に運用できるよう、15メートル級はしご車のオーバーホールを行うとともに、消防団の小型動力ポンプ付積載車及び消防ポンプ自動車を更新し、災害への対応力を高めてまいります。


 次に、活気あふれる商工業と雇用機会の拡大についてでございますが、働くうえで必要とされる技能の習得レベルを評価する国家検定制度である技能検定につきまして、市内の事業者が従業員に検定を受験させ、検定に合格した場合にその費用の一部を補助することにより、市内事業所の従業員の技術向上を支援してまいります。


 次に、観光の振興についてでございますが、市内外の人々に、大阪狭山市を「見て楽しく、訪れるともっと楽しい」と感じてもらえるよう、おすすめスポット情報などのコンテンツを追加した携帯端末用ARアプリを配信するとともに、平成29年度に帝塚山学院大学と連携して開発いたしましたレトルト版「狭山池ダムカレー」の活用を推進いたします。また、狭山池をはじめとした本市の魅力を市内外に発信するため、Facebook(フェイスブック)に加え、LINE(ライン)の運用を開始するなど、シティプロモーション活動を充実してまいります。


 また、神奈川県小田原市をはじめとする自治体や観光協会で構成し、本市も加盟しております北条五代観光推進協議会におきまして、北条氏にゆかりのある市町村との交流を深めるとともに、北条氏の多様な偉績を活用した観光事業を展開し、狭山藩北条氏をはじめとする本市の歴史や魅力を市の内外にアピールしてまいります。


 最後に、基本計画の「6. みんなで創る 持続可能なまち」をめざす施策についてでございます。


 住民情報システムにつきましては、システムの安全性や効率性、柔軟性を高めるため、ハードウェアの更新を行い、市民サ ービスの向上と事務の効率化に努めてまいります。


 現在、紙ベースで管理しております道路台帳につきましては、道路施設の検索や集約をデジタル化により効率的に行うことができるよう、また、道路施設の維持工事や修繕履歴をデータ化することにより道路の適切な管理が行えるよう電子化を行い、市民サービスの向上と事務の効率化に努めてまいります。


 本市のまちづくりの指針となる総合計画の策定につきましては、現在、平成23年度から平成32年度までを計画期間とする第四次総合計画の目標達成に向けて取り組んでいるところでございますが、平成33年度からスタートする本市の新たな方向性や将来像を示す第五次総合計画の策定に向けまして、計画的に策定作業を進めてまいります。


 狭山ニュータウンの活性化に向けた取組みにつきましては、平成29年度に、市内部で「狭山ニュータウン地区の活性化に向けた基本的な考え方」を取りまとめたところでございますが、平成30年度におきましては、市民や学識経験者、関係団体の代表者などで構成いたします「狭山ニュータウン地区活性化指針策定委員会」を設置し、近畿大学医学部附属病院の移転計画も踏まえた狭山ニュータウン地区の活性化に向けた議論を進めてまいります。

 


≪むすび≫


以上、平成30年度に取り組みます主要な施策の概要につきまして、ご説明を申し上げました。
 

 私たちのまち、大阪狭山には、先人たちのたゆまぬご努力により、これまでに様々なまちの課題や困難を克服し、マイナスをプラスに変えてきた力があります。こうしたことなどが、民間調査会社の「住みよさランキング」におきまして、大阪府内で第2位という高評価にもつながっているのだと感じております。また、最近の統計データを見ましても、このような評価を裏付けるように、近隣自治体の人口が減少している中、本市の人口は、ほぼ横ばいの状態が続いております。


 以上のようなことから、私は、市民の皆様をはじめ、多くの方々に、「大阪狭山市は住みやすい」、「子育てもしやすい」、「教育環境も充実している」といったことを実感していただけていると思っております。また、市民の皆様が、普段から何気なく、まちや暮らしが良くなっているとお感じになられることが、本市が進めているまちづくりへの評価の拠りどころであり、次の課題解決へ挑む新たなエネルギーの源になると確信しております。


 私は、本市の持つマイナスをプラスに変える力を信じて、市民の皆様とともに近畿大学医学部附属病院の移転問題をはじめとする山積する課題の解決に向けまして、地道にかつ果敢に、そして全力で挑んでまいりたいと考えております。


 未来は与えられるものではなく、切り拓いていくものです。志あるところに必ず道は拓けます。そしてその先に、「生涯 住み続けたいまち 大阪狭山市」の未来の姿があると確信しています。現状の市民満足度を高めることはもちろんのこと、10年先、20年先の次世代の子どもたちのために、この大阪狭山市がどんなまちであれば、その子どもたちが喜んでくれるのか、そんな思いを胸に、これからも大阪狭山市のさらなる発展のためにしっかりと地に足を付けて、前へ、前へと進んでまいります。


 今後とも、市民の皆様、議員の皆様のより一層のご支援とご協力を賜りますよう切にお願い申し上げまして、平成30年度施政運営方針とさせていただきます。

 

 

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