平成27年6月所信表明

 平成27年6月8日に開会した大阪狭山市議会定例会6月定例月議会で述べた所信表明の全文です。

所信表明の全文(要旨)

 

 平成27年(2015年)招集大阪狭山市議会定例会6月定例月議会の開催にあたりまして、私の市政運営に対する所信を申し述べまして、市議会並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願いしたいと存じます。

 

 昨年の5月に元総務大臣であります増田寛也さんが座長を務めておられます「日本創成会議」が、これからの日本の将来の人口推計の数値を発表されました。全国で約1,800ある市町村のうち、約半数である896の自治体が2040年に消滅する可能性があるとのショッキングな結果が出されました。この「日本創成会議」の人口推計によりますと、本市の場合、2040年には約47,000人と、現在よりも約1万人余りも減少する見込みでございます。そして、少子高齢化のさらなる進展により、高齢化率は現在の約25%から約40%へと増加する推計が出されております。このように高齢者の割合が増えて、子どもの割合が減ってくる見込みの中で、いかにして若い世代の方々に大阪狭山市へ移り住んでもらうか、定住してもらうか。そのために、いかにして本市の都市魅力、定住魅力を高めていくかが、これからのまちづくりを進めるうえで大きな鍵になると考えております。

 また、今回の市長選挙に立候補するにあたり、幅広い世代の方々からたくさんのご意見を頂戴いたしました。それらのご意見を真摯に受け止め、市民の皆様の思いを最優先に考えたまちづくりを進めていかなければならないと肝に銘じているところでございます。

 もちろん、これまでの大阪狭山市、その前の狭山町の時代から受け継がれてきたまちの優れたDNAを継承してまいります。それは、住みやすさ、暮らしやすさだと思います。私は、この点を追及していきたいと考えており、「生涯 住み続けたいまち 大阪狭山市」をめざすことを基本目標として掲げることといたしました。

 そして、この基本目標を実現するために、まずは「生活安心」を最優先の政策課題として、子育て、医療・介護の充実に取り組んでまいりたいと思っております。次に「住みやすさ」の追求として、教育文化、都市整備、防犯防災の充実、さらには、「将来への責任」として、財政健全化、行政改革を推進し、将来世代に負担を先送りしない行政運営を行ってまいりたいと思っております。

 これからの四年間、この3つの政策課題を柱に、基本目標の実現をめざして行政各分野にわたる諸施策及び事業を効率的かつ効果的に展開してまいります。

 


 

それでは、ただいま申し上げました3つの政策課題ごとに主要な施策及び事業につきましてご説明申し上げます。

 

一点目の「生活安心」といたしまして、子育ての分野では、次世代を担う子どもたちが心豊かに成長できる安心のまちづくりを進めてまいります。

 

 まず、妊娠期から就学前にかけての子どもやその家族を対象とした支援として、妊娠・出産・子育てまでを切れ目なく支援する体制づくりを進めてまいります。
 その方策のひとつとして、妊婦の自宅から病院までの送迎タクシー代を支援する制度の導入を検討してまいります。 

 また、保護者の意向の高い一時預かり事業が利用できる拠点を増やすなど、多様な保育ニーズに対応したサービスの充実を図ってまいります。 

 障がいのある子どもの療育環境づくりの推進として、発達や成長など障がい特性に応じた療育が身近な地域で受けられるよう相談及び療育体制の整備を行ってまいります。

 医療介護の分野では、高齢者や障がい者が活き活きと暮らせる優しさのあるまちづくりを進めてまいります。

 住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい、医療、介護、予防、生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築に向け、医療と介護の連携を強化するとともに、生活支援、介護予防に関する施策の充実や地域包括支援センターの機能強化を図ってまいります。 

 近畿大学医学部附属病院の移転再編問題につきましては、本市及び南河内地域における地域医療の機能維持、とりわけ救急、小児、周産期医療の機能維持を大阪府や近畿大学に要請してまいります。

 また、高齢者の健康づくり、生きがいづくりを推進するほか、高齢者や障がい者など買い物困難者に対する支援の仕組みを検討してまいります。

 

 次に、二点目の「住みやすさ」といたしまして、教育文化の分野では、子どもたちの健やかな育ちを地域と一体となって応援するまちづくりを進めてまいります。

 

 まず、本年4月から施行されました「地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律」に基づき、市長と教育委員会による「総合教育会議」を開催し、教育、学術及び文化の振興を図るため重点的に講ずべき施策について、教育委員会と協議・調整してまいります。 

 また、教育行政に保護者の声を反映できる仕組みづくりについて検討してまいります。 

 子どもたちが楽しく授業を受けられるようICT(情報通信技術)を活用した教育をさらに推進するとともに、英語教育をより一層推進し、世界に通用する人材の育成をめざしてまいります。 

 幼児期の教育は、その後の子どもの成長に大きな影響を及ぼすことから、幼児教育の充実を図ってまいります。また、地域との連携を強化し、地域の人材を学校で活用するなど、本市らしさを活かした教育の質の向上をめざしてまいります。 

 スポーツや文化芸術活動に親しむことで、豊かな情緒が醸成されるとともに、世代を超えた交流が生まれ、新たなコミュニティの形成が期待されます。そのため、施設・設備の更新など、利用者の安全の確保及び利便性、快適性の向上を図り、スポーツや文化芸術活動に親しむ環境整備を進めてまいります。

 都市整備の分野では、生活者の目線で快適に暮らすことができるやすらぎのあるまちづくりを進めてまいります。

 生活道路の歩道整備や段差解消など、子どもや高齢者の目線での道路整備を進めてまいります。

 また、市内でも高齢化率の高い狭山ニュータウンをモデル地域として再生・活性化を促し、若い世代にも魅力あるまちづくりを進めてまいります。

 都市公園施設の充実といたしましては、子どもたちが安全かつ楽しく遊べるように、幼児用遊具・児童遊具の充実や健康増進のための健康遊具の設置、また、防災機能を有した公園の整備に取り組むとともに、市内に残された貴重な緑地の保全や市街地における緑化推進に努めてまいります。

 その他、地域の声に耳を傾け、実情を踏まえた上での土地利用のあり方、近年増加しつつある空き家対策の推進、地域の活性化につながるような農工商業者の育成、市内に3駅ある駅周辺の整備と活性化、上下水道のライフラインの計画的な再構築などに取り組んでまいります。

  防犯防災の分野では、市民生活の安全・安心を確保するまちづくりを進めてまいります。

 自主防災組織の拡大強化を図るため、資機材の充実や活動強化への支援を行うとともに、地域の防災リーダー育成のため、防災士の資格取得に向けた支援を行ってまいります。 

 また、地域住民の災害避難時における道路・水路等の危険個所の改修・整備を行ってまいります。

 次に、防犯対策強化の観点からは、防犯灯や防犯カメラの整備拡充とその管理運営体制の見直しを行ってまいります。

 


 

次に、三点目の「将来への責任」といたしまして、財政健全化、行政改革を推進してまいります。

 

 大人の責任として将来世代に負担を先送りしないまちづくりとして、財政規律を堅持し、健全化を推進するため、無駄のない行政運営に徹し、将来世代に向けての負担を軽減してまいります。

 職員の質の向上を図るため、職員研修の充実や人事評価制度の見直しなどを行い、職員がやる気とやりがいを持てるよう取組みを進めてまいります。

 市民の皆様の声を市政に反映できるようにするための「タウンミーティング」を開催してまいります。

 本市では、これまで市民との協働によるまちづくりに積極的に取り組み、狭山池まつり実行委員会をはじめ、まちづくり円卓会議や地域防犯ステーションなど、市民が主体となったまちづくりが大きな成果を上げてまいりました。

 全国的にみましても先進的な自治体として、多くの自治体からの視察を受け入れ、市民との協働、市民自治の先進都市として高い評価をいただいております。

 これもひとえに市民の皆様のご理解とご協力がなければ成し遂げられなかったものと認識しております。

 しかしながら、市民の皆様の声をお聞きしますと、どのように参加、参画すれば協働に発展していくのか、あるいは、協働の意義とは何かといった問いかけがあり、協働への理解を市民全体に広めていく余地がまだ残っていると感じております。 

  そのため私は、先ほど申し上げました「タウンミーティング」などを活用し、市民の皆様と議論を深め、これまで構築してきました市民との協働の仕組みとあわせまして、市民力、地域力のさらなる向上を図ってまいりたいと考えております。

 

 結びにあたり、大阪狭山市の未来の鍵を握っておりますのは、今の私たちでございます。

 今日の大阪狭山を築いてこられた先人の英知と不断の努力に対する感謝と敬意を表することはもちろんのこと、市民の皆様の声にしっかりと耳を傾け、その想いを胸に刻みながら、新たな発想と若い感性をもって一歩ずつ一歩ずつ着実に前進し、「生涯 住み続けたいまち 大阪狭山市」をめざしてまいりますことをここにお誓い申し上げます。

 最後に、市民並びに市議会の皆様、職員の皆様のより一層のご理解とご協力をお願い申し上げ、私の所信表明とさせていただきます。

 

 

 

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