現在、地球の平均気温は14度前後ですが、もし大気中に水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスがなければ、マイナス19度くらいになります。太陽から地球に降り注ぐ光は、地球の大気を素通りして地面を暖め、その地表から放射される熱を温室効果ガスが吸収し大気を暖めているからです。
近年、産業活動が活発になり、二酸化炭素、メタン、さらにはフロン類などの温室効果ガスが大量に排出されて大気中の濃度が高まり熱の吸収が増えた結果、気温が上昇し始めています。これが地球温暖化です。
その中でも、二酸化炭素の排出量が温室効果ガスの60パーセントを占め、石炭や石油などの化石燃料の燃焼によって排出される二酸化炭素が地球温暖化の大きな原因となっています。
(解説)
通常、地球では、太陽から届くエネルギーと釣り合ったエネルギーが宇宙へ向けて放出されます。 表面温度約6000度の太陽から届くエネルギーは主に可視光(目に見える光)で届き、これは地球の大気をほぼ透過します。
一方、表面温度約27度の地球からは目に見えない赤外線という波長でエネルギーが放出されます。
二酸化炭素などの物質はこの赤外線を吸収し、一部を地球側へ跳ね返す性質を持っています。この作用が温室に似ているため、「温室効果」といわれ、その効果をもたらす二酸化炭素などのガスを「温室効果ガス」といいます。
資料)全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトより
IPCC(気候変動に関する政府間バネル)の第4次評価報告で発表されたように、このまま温暖化が進み、2100年に地球の平均気温が石炭や石油などの化石エネルギー源を重視しつつ高い経済成長を実現する社会では約4度(2.4から6.4度)上昇すると予測されています。
このような予測をもとにすると、わたしたちの国においても以下のような様々な変化がもたらされると考えられています。
《海面が1メートル上昇すると都市部が水没する恐れがあります。》
資料) 全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイトより
詳細については、全国地球温暖化防止活動推進センターのホームページへ
エコアクション21とは、国際規格のISO14001をベースに、環境省が策定したエコアクション21ガイドラインに基づき構築・運用された環境経営システムです。
大阪府では、温室効果ガスのひとつである二酸化炭素の削減に、ご家庭で楽しみながら取り組んでいただけるよう、環境家計簿『めっちゃエコやねん』というツールを配布しています。
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詳細については大阪府 環境家計簿のページをご覧ください。